フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 第2日(6日、関空アイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位から出た坂本花織(25)は、金メダルを目指す26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの初戦を2位で終えた。五輪代表を争う千葉百音(20)=木下グループ=がSP、フリーともに1位をそろえて優勝。

今季限りでの引退を表明している坂本は危機感を覚えたことを明かした。ペアSPは、世界王者の三浦璃来(23)、木原龍一(33)組=木下グループ=が79・94点で1位発進。

 坂本が危機感をにじませた。SP4位から巻き返しを狙ったフリーは冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)から演技をまとめたが、千葉に5点以上離されて合計2位。五輪シーズンで迎えた初戦、合計点で自己ベストを更新した千葉らと争い「ちょっと、マイペースに練習しすぎた」と反省を口にした。8月のサマーカップを回避し、例年から1か月ほど遅いシーズン初戦。練習は積んでいたが「ちょっと『ラプンツェル』になっていた。ずっと閉じこもって、外の世界を見ていなかった」とディズニー映画の主人公を引き合いに出した。「でも、これも経験なので。次のグランプリ(シリーズ)までしっかり頑張りたい」と、ペースアップを誓った。

 〇…「りくりゅう」が好発進。黒と赤の新衣装で演じたSPは、ほぼ完璧な演技で自己ベストに迫る79・94点で1位。

三浦は「自信を持ってこのシーズンを駆け抜けられると思った」と、うなずいた。7日のフリーは五輪シーズンの新プログラム「グラディエーター」を演じる。日本勢初のペアの五輪メダルを目指す木原は「やってきたものを出せたら」と、足元を見つめた。

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