◆バレーボール女子 世界選手権(6日、タイ・バンコク)
準決勝が行われ、世界ランク5位の日本は同4位のトルコに1―3で逆転負けを喫した。1974年大会の銀以来、47年ぶりの決勝進出の快挙とはならなかった。
1―2の第4セット。25―26の相手のマッチポイントから、佐藤のスパイクがコート奥に外れた。日本のフェルハト・アクバシュ監督が映像判定を要求したが、判定は覆らず。敗戦が決まると、佐藤は両手で顔を覆う。涙が止まらなかった。「自分たちの勢いが消されて…。(4位の)ネーションズリーグと同じところで負けてしまった」と声を震わせながら、言葉を振り絞った。
過去の対戦で日本の13勝11敗。第1セットは勢いよく先取した。序盤の島村春世の右に移動しながらの攻撃が勢いをつけ、佐藤は鋭いバックアタックを突き刺した。しかし、第2セットに入ると、トルコは194センチの絶対的エース・バルガスが目を覚ます。
トルコの壁を打ち破れなかったが、目標の15年ぶりのメダルへの道は残されている。3位決定戦へ、佐藤は「まだメダルを取れるチャンスがあと1試合あるので、気持ちを切り替えて。この大会をこのメンバーで(この時点で)最高の結果で終われるように頑張りたい」と必死に顔を上げた。