全日本プロレスは7日、長尾一大心(ながお・たいしん)選手が亡くなったことを発表した。21歳だった。

 長尾選手は5月31日に巡業バスとの事故で腹部が圧迫されたことによる外傷性ショックのため神奈川県内の病院へ救急搬送された。集中治療室で懸命な治療を続けてきたがこの日、亡くなった。葬儀・告別式は未定。

 全日本プロレスは、長尾選手について5月31日に「怪我のため」参戦を予定していた6月1日の仙台サンプラザ大会を欠場することを発表した。

 その後、今月7日に「5月31日にバスと接触し、直ちに病院に搬送され、現在病院で治療を行っております」と発表した。

 21日には事故を起こしたバスが「巡業バス」と明らかにし「事故により腹部が圧迫されたことによる外傷性ショックにより、現在救急集中治療室で予断を許さない状況の中治療を続けております」と公表していた。

 この日、全日本は死因について「遺体を警察にお預けし調査を進めておりますので分かり次第ご報告致します」と明かした。さらに「突然のことで、関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。あわせて、長尾一大心選手へのこれまでの皆様のご支援、ご声援に感謝申し上げますと共に、謹んでご通知申し上げます。長尾一大心選手のご冥福を深くお祈り申し上げます。今後につきましてはご両親と相談の上、お知らせ致します」と発表した。

 長尾選手は、2003年9月13日、北海道釧路市生まれの21歳。

小中学校ではアイスホッケー、高校では柔道を経験した。2023年12月に東京・新木場1stRINGで行われた公開入門テストに合格した。24年4月1日に入門。同年10月22日に後楽園ホールでの井上凌戦でデビューした。身長164センチ、体重75キロと小柄な体格ながらも得意技のドロップキックを武器に闘志あふれるファイトで将来が期待されていた。

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