◇体操 男子種目別メダリスト選手権(7日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)
世界選手権の種目別代表の角皆友晴(順大)は、平行棒で14・366点を出し、優勝した。2種目目の鉄棒は4位。
約3週間前の練習中に左手人さし指にケガを負った。8月下旬の全日学生選手権を欠場するなど心配されたが、この日はケガした左手の人さし指を使わずに演技し、高得点をたたき出した。
角皆は「インカレも欠場し、この大会も間に合うかってところだったんですが、自分の中で出たい気持ちもあって、出場できた。3日前くらいに人さし指を使わなくてもまあまあできることが分かった。内容的には納得できる内容ではなかったが、世界選手権(10月、ジャカルタ)前に出場できて良かった。世界選手権の予選が久々になるのは嫌だったので」と驚異的な身体能力の高さを改めて証明した。
世界選手権は種目別での初代表で、平行棒と鉄棒に出場する。7月初旬に体調を崩したが、下旬の世界ユニバーシティー夏季大会(ドイツ)では平行棒で14・700点をマークし、パリ五輪の平行棒で銅メダルだった岡慎之助(徳洲会)を抑えてV。19歳で今大会の日本最年少代表だが、次代のエースとして周囲の期待値は大きい。
ケガ後、ほとんど練習を積めていなかったものの「体力面でも問題なかったので世界選手権までにもう少し調整できればなと思います。大きい舞台なのでいい演技ができるように」と演技同様に力強かった。