フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 最終日(7日、関空アイスアリーナ)

 ペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位で昨季世界選手権金メダルの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が、143・00点、合計222・94点で優勝。三浦は「自分たちがこの夏にやってきたことは間違っていなかった」とうなずいた。

 フリーは26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの新たなプログラム「グラディエーター」。冒頭のトリプルツイスト、サイドバイサイドの3回転トウループ―ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―ダブルアクセルの連続ジャンプを着氷させ、スロージャンプでミスが出たがリフトで観衆を魅了。高得点に「サルコーのちょっとしたミスでも143点に乗ることができた。本当に大きな成長」と三浦。木原も「初戦にしてはすごくよかった」と納得の表情だった。

 木原によれば、新衣装は最近届き、「衣装を着ての練習が、この試合が初めてだった」。慣れない感覚の中、好演を見せた。今大会前、三浦は新フリーの評価を一つの指標に掲げていたが「全てのエレメンツに自信を持っていた。少しのミスで143点、まだまだ出るなと思った試合でした」と手応えを語った。

 勝負の五輪シーズン初戦で好発進。22年北京五輪で日本勢初の入賞を果たした「りくりゅう」は、ミラノ・コルティナ五輪で表彰台、金メダル獲得に挑む。木原は「今年の早い段階からいい点数を積み上げられているので、徐々にステップアップできたら」と今季を見据えた。

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