9月7日にパリロンシャン競馬場で凱旋門賞・G1(10月5日、仏・パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)の前哨戦3レースが行われた。今回の結果を受け、勢力図に変化が現れた。

 大手ブックメーカーのウィリアムヒルでは、フォワ賞を制したビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)が単勝13倍の5番人気に。7月初めのオッズは67倍だったが、ここにきて大幅に評価を上げている。

 現段階で1番人気は2頭。この日、ヴェルメイユ賞を制したアヴァンチュール(牝4歳、仏・クリストフ・フェルラン厩舎、父シーザスターズ)と、オークス3冠のミニーホーク(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎、父フランケル=追加登録が必要)が5倍で並んでいる。

 北村友一騎手で参戦する日本ダービー馬のクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は9倍で3番人気。ギヨームドルナノ賞を制したアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父ドゥラメンテ)は26倍で10番人気タイとなっている。

 6日の段階で1番人気だったワール(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎、父ウートンバセット=追加登録が必要)はヴェルメイユ賞で最下位の6着に敗れ、凱旋門賞前売り1番人気から10番人気タイ(26倍)まで評価が急落。6日のセプテンバーSで連覇ならず2着だったカルパナ(牝4歳、英・アンドリュー・ボールディング厩舎、父スタディオブマン)は6番人気タイ(15倍)。5日の段階では1番人気だったが、こちらも評価を落としている。

 13日のアイリッシュチャンピオンS・愛G1(レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)にはシンエンペラー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)が出走予定で現在、ウィリアムヒルでは34倍に設定されている。クロワデュノールは14日のプランスドランジュ賞・仏G3(パリロンシャン競馬場・芝2000メートル)で始動し、本番へ向かう。来週を終えた段階で、凱旋門賞出走予定馬の評価がどのように変化するか注目が集まる。

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