◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイクラシック 最終日(7日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)

 首位で出た22歳の長野泰雅(たいが、福岡地行)がツアー初優勝を飾った。4バーディー、2ボギーの68をマークし、通算10アンダーで、初日から首位を守る完全Vを果たした。

 2023年のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品で第2日から首位を走ったが、最終日に決めれば初Vだった1メートル強のパットを外し、谷原秀人にプレーオフで敗れた。あれから2年、悲願の1勝を手にした。

 優勝会見の一問一答は以下の通り。

 ◆長野に聞く

 ―最終18番の1メートルのパーパット。2年前のサトウ食品の光景が脳裏に浮かんだか

 「よぎってた。あの時の後悔が、めっちゃ緊張してたことと、思ったことを自分の中でためていたことだった。それを今回はキャディーとふざけながら、思ったことを『緊張してる』とか、『全然、外しそう』と言ったり、ふざけてまぎらわせようとした。最後は手が震えてたけど、素振りして構えたら手が動いてくれて、すんなり打てた」

 ―2番、3番で2連続ボギーを打った時の心境は

 「自分たちの最終組がみんなオーバーで、蝉川さんが最初のバーディー、イーグルで差が離れたので厳しいなと思ったけど、7番くらいで見た時に(蝉川が)また落としてて、『8番から頑張る』とキャディーと話して、持ち直せた」

 ―優勝を確信したショットは

 「全然ない。(16番の)ショートも感覚的にはショット自体は弱いかなと思ったのが(ピン横4メートルに)いって、パターがうまく入ってくれた。17番も曲がったし、18番でティーショットを打った時は正直勝ったと思ったけど、行ってみたらラフに入ってた。いつもより飛んでて、(グリーン手前の)池がよぎったから右に打った。確信は1回もなかった。

最後のパットを入れてホッとした」

 ―山本キャディーとの関係性は

 「2年前のパナソニックオープンで最終日最終組が1回あった。(結果は4位に終わり)リベンジしたいねと話してた。8歳上だけど、距離が近くて友達みたいな感じで接しやすい。仲良いのもあって、八つ当たりもしちゃうけど、優勝したんで、大目にみてほしいですね(笑い)」

 ―サトウ食品で優勝を逃してから2年間を振り返って

 「去年はけっこう、自分の中でも腐ってた。あんまりやる気のない1年だった。今年はスイングやクラブとかいろんなこと試した。生源寺さんが家が近くて一緒に練習してくれたり、生源寺さんが優勝して、自分も熱が入った」

 ―今後の目標は

 「直近の目標は、日本オープンで勝ってマスターズに行くこと。ゆくゆくは海外に行きたい」

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