バレーボール男子 強化試合第4戦(7日、千葉・ららアリーナ東京ベイ)

 世界選手権(12日開幕、フィリピン)に向けた壮行試合で、世界ランク5位の日本は同2位で前回2022年世界選手権王者のイタリアと対戦し、1―3と敗戦した。セッターの大宅真樹は第1セット終盤から出場。

体勢を崩しながらも、何度も味方にトスを上げた。試合後、場内インタビューでは「負けたことは非常に悔しい。もっといいバレーボールをお見せしたかった」と悔しさをにじませた。

 さらに、永露元稀との正セッター争いについて問われると、思いを語った。「去年までの日本のバレーボールみたいに面白くはないかも知れない。僕ら2人試行錯誤しながら、切磋琢磨しあってチームに貢献できるように頑張っている」。この発言の真意について報道陣の取材に対し、こう付け加えた。

 「外で見ていて、去年までのバレーボールは面白いと思っていた。そこには関田(誠大)さんを中心としてチームとしてできあがっていた。今はそれができているときと、できていないときの差が激しい。関田さんの時は安定してそのバレーボールを展開できていた。経験値の差もあるが、経験を埋めるためにも世界バレーで結果を出していきたい気持ちは強くなっている。

もっと強気に攻めていってもいいのかなと感じている」

 SNSでは現在、手術から復帰を目指す前代表セッターの関田と比較し、現在のセッター2人に対して批判的な意見も上がっている。それを目にし、「気にしてしまう部分もここ何日かあった」と心境を吐露した。「自分自身も端から見喝て面白くないバレーをしている。きょうも超つまらないパス回しだったと思う」と自身のプレーを分析。悔しい気持ちを押し殺し、必死に前を向いている。「自分に喝を入れるためじゃないけど、もっとできる自信がある」。世界選手権では攻めたトスを上げ、51年ぶりの表彰台を狙う。

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