◆セーリング ▽470級全日本選手権(7日、江ノ島ヨットハーバー)

 2023年世界選手権銅メダルの磯崎哲也、関友里恵(ともにJPN22 Racing)組が、総合12点で、同ペアでは初優勝を飾った。個人では、磯崎は2022年に外薗潤平と組んで優勝して以来2度目となる。

 予選シリーズ6レースを首位で終えた磯崎、関組は、最終日の決勝シリーズ3レースも、首位が2度と、安定した強さを発揮した。予選シリーズと合わせた全9レースで、スタート違反で失格となった第2レース以外、首位フィニッシュが5レース。2位が2レース、3位が1レースと、表彰台を逃さない安定した強さは、1年強のブランクをへての再結成ペアとは思えなかった。

 2028年ロサンゼルス五輪に向け、どうしても取っておきたいタイトルだった。今年、470級は代表の強化選手がおらず、金銭的なことも影響し、海外遠征がない。そのため、磯崎、関組にとって、今大会は「どうしても逃せない大事な大会」だった。

 7月に再結成後、自分たちの実力が、どの位置にあるのか。磯崎は「海外でレースをしていないので、基準が難しい」と話していた。まず、世界的な目で見る前に、国内で1番にならないと先には進めない。その思いで、挑んだ大会だった。

 ここから、ロス五輪へ向けた挑戦が始まる。磯崎は「優勝したことはうれしいが、世界で戦うにはまだまだ力が足りない。

目指すべきレベルを見据えて活動したい」。今年の年末から、待望の海外遠征をスタートさせる予定だ。

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