◆明治安田生命J3リーグ 第26節 金沢2―1FC大阪(7日、金沢ゴーゴーカレースタジアム)

 ツエーゲン金沢は、2―1で4位のFC大阪に勝利。今季初の3連勝で、9位に浮上した。

4124人の観客が大声援を送る中、後半アディショナルタイムの猛攻を耐え忍んで勝利。終了のホイッスルが鳴り響くと同時に、力尽きて倒れ込む選手も。辻田真輝監督は「(J2昇格に向けて)勝たないといけない状況は変わらない。難しい相手にホームで戦えたのは大きい。最後は苦しい試合になったが、スタジアムの声援が頼もしく、力強く感じました」と応援に感謝した。

 序盤は相手の早いパス回しからピンチも招いたが、チャンスで着実に連続得点を決めた。前半21分にキャプテンのDF畑尾大翔(34)がFKからのこぼれ球を押し込み、今季初ゴールを決めると、同36分には相手DFが交錯して転倒し、フリーになったところでFW土信田悠生(26)が、チームトップとなる今季8ゴール目を挙げてリードを広げた。辻田監督は「今は複数得点をすること、勝ち続けることを伝えている。結果にフォーカスしています」と力を込めた。

 直近6試合では3連敗した後に3連勝を達成した。指揮官は「連敗の時も、内容すべてがネガティブなものではなかった。出てきた課題や、良くなっているところを確認、共有しながら取り組んできました」。

守備ではボールを奪う位置や状況、カバー、切り替えなどのイメージも選手同士でイメージが出来るようになってきていたという。

 最近は故障者も出たり、試合前日に選手変更を迫られるイレギュラーな状況もあったが、代わって出場した選手が意識高くプレーし、チームに貢献してきた。辻田監督は「試合でも途中交代の選手が役割を遂行してくれて成長を感じている。3連勝は自信になるし、さらに強くなるきっかけになると思います」と大きな手応えをつかむ。(中田 康博)

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