サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のニルス・ニールセン監督は8日、千葉市内で行われたProライセンス講習会後に取材に応じ、長期離脱から復帰したリバプールのDF清水梨紗について言及した。
清水は昨年7月25日、パリ五輪初戦のスペイン戦(1●2)で右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。
ニールセン監督は、なでしこのサイドバックの層の薄さを度々指摘してきた。そのため、フランクフルトの千葉玲海菜、昨季のWEリーグMVPである山本柚月、昨季WEリーグ日本人得点王の矢形海優ら、フォワードの選手を試してきた。そんな中、実力と経験を有する清水の復帰はサイドバック問題の特効薬となる。さらに、指揮官は昨年までマンチェスターCの女子チームのテクニカルダイレクターを務めていたことから、清水のピッチ内外の姿をよく把握している。
ニールセン監督は「彼女の人柄も好きですし、選手としても非常に素晴らしいと思って(マンチェスターC加入時に)契約した。チャンスがあれば呼びますし、これまで50人の選手にチャンスを与えてきたが、もちろん(清水も)代表に関わるべき選手」と話した。一方で、代表復帰には慎重な姿勢も見せ、「(代表招集は)清水梨紗選手の準備が出来た段階になる」と、代表の復帰時期は明言しなかった。同じく左膝前十字靱帯(じんたい)断裂から復帰したエンジェルシティーの遠藤純についても、同様の方針であることを示した。