【コロンバス(米オハイオ州)8日=金川誉】日本代表は、米国戦(9日=日本時間10日)に向け会場のロウアー・コムフィールドで前日会見を行い、森保一監督が出席した。0―0と引き分けたメキシコ戦(6日)から、約3000キロの移動を経て時差3時間、中2日で挑むFIFAランキング15位の米国戦。

メキシコ戦のメンバーから「大幅に変更する、ということは考えていきたい」と話した。

 森保監督は対戦相手、米国の印象について「(ポチェッティーノ)監督は、今というよりも明らかに来年のW杯本大会を見据えた選手の招集と、起用の仕方をしているなと思っています。今、完全にチームが仕上がっているかというと、選手の起用や戦術を試すということで、まだまだ固まった状態ではない」と、本大会に向け、チームづくりをしている段階にあると分析した。

 米国は6日にニュージャージー州ハリソンで行われた国際親善試合で韓国に0―2で敗れた。今季から米MLSのロサンゼルスFCでプレーする韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン)に1ゴール1アシストを献上し、米国は決定機を生かせず不安の残る結果となっていた。

 森保監督は「まずは、韓国が早い時間に先制点、追加点を奪ったので、その後米国がボールを握って攻撃を仕掛けていく時間が長くなり、ボール保持率のパーセンテージが高くなったというのは流れとある」と話した。

 また、「オークランドからコロンバスに移動してきて、3時間の時差がある。実際、W杯では中2日での試合はないが、この時差がある中でベストのコンディションをつくるのは難しいなというのは今日、選手たちの顔色を見て(感じた部分)。本大会で、どれだけ早く移動の後、コンディションの回復をできるかというのはチームとして、より考えていかなければいけない」と貴重なシミュレーションにもなると見据えた。

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