【コロンバス(米オハイオ州)8日=金川誉】日本代表は9日(日本時間10日)、W杯開催国の米国とアウェーで対戦する。米国遠征の2試合目を翌日に控え、MF久保建英(Rソシエダード)は自身の足首の状態について「明日になってみてどうなるか」と慎重に語った。

0―0と引き分けたメキシコ戦(6日、オークランド)から、約3000キロの移動を経て時差3時間、中2日で挑むFIFAランキング15位の米国戦。森保一監督はメキシコ戦のメンバーから「大幅に変更する、ということは考えていきたい」と話している。

 ミックスゾーンで対応した久保はメキシコ戦を振り返り「(前線からのプレッシングについて)とくに変わったことはやっていないが、一つ言うとしたら、メキシコのセンターバックの人たちのビルドアップはそんなに良くなかった。あれ(あのプレス)をじゃあ、例えば、スペインにできるかといったら、できないと思うので。ただ、スペインクラスのビルドアップができるチームが、W杯に何か国かあるかって言ったら(少ないので)、ある程度の相手には通用するんじゃないですかね。はまっている感じはあった。とくに前半は、(相手に)何にもやらせていないかなと。あれでやっていけるんじゃないかと個人的には思った」と手応えを示した。

 オークランドからコロンバスへ移動し、本大会を見据え、3時間の時差にも適応が必要な貴重な経験となる。久保は「(今朝)朝ごはんフリーだったんですけど、ほとんどの選手は朝ごはんに来ていない」と明かし、「今回は時差はきつかった。一回目(日本~米国)は大丈夫だったけど、今回の3時間は、一日が感覚的には短くなるし、ちょっと厳しかったかなと思う」とした。その上で本大会に向けては「(そこは)僕らに決められることではないので。

大会の人たちにできる限りは、考慮してほしいなとは思うが、彼らはそこは気にしていないと思う。僕たちがしっかり与えられた環境でいい準備をしていければ」と強調した。

 対戦する米国代表へのイメージについて「見た感じ、ちょっと守備は緩いなという印象がある。彼らの目線からすると、(日本は)ちょっと相性が悪いんじゃないかと(思う)。バイタル(エリア)で受けるのが得意な選手が何人もいる中で、あれはちょっと緩いのかなと個人的に見ていて思った」と語った。

 メキシコ戦では前半終了間際に左足首を痛め、後半24分で途中交代した。状態に関しては「普通に痛いけど、明日になってみてどうなるか。今日は痛かった」と明かした。

 試合に向けては「明日次第。明日起きてみて、どうなるか」と繰り返した。指揮官が大幅なメンバー変更を示唆する中、「僕なんかは(普段出ていない選手には)チャンスだと思う。連携、連動の部分で問題がないのが日本の強み。

チームという意味では問題ないと思う」と捉えた。

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