J2藤枝MYFCは9日、静岡・焼津市内でホーム・大分戦(13日)に向け公開練習を行った。5日にはホームタウンの牧之原市周辺で台風15号による突風が発生し、甚大な被害が出た。

DF中川創主将らイレブンは地元に勇気を届ける1勝に意欲を見せた。

 牧之原市では台風による突風により住宅の屋根が吹き飛ばされ、電柱が倒れるなどの被害が出た。中川創は「(練習場の)すぐ近くの町で(藤枝を)応援してくれている方も多い。前向きにトライしている姿勢やサッカーで勇気づけられることもあると思う。自分たちはピッチの上で表現していきたい」と言葉を紡いだ。

 5日は焼津市内の練習場も強い雨に見舞われ、選手も各自の車を移動するなど対応を迫られた。須藤大輔監督も「選手たちも感じたものがあると思う。いい試合を見せたいし、思いを届けられるのがサッカーであり地域貢献になる」と2試合ぶりの白星を約束した。

 チームは8月23日の愛媛戦で5試合ぶりの勝利(4〇1)を挙げたものの、前節(同31日)の長崎戦は1●2と惜敗。この日は大分のカウンターを意識しながら対策を練った。「力のあるチームだが狙っている所は明確。ボールを回して疲弊させる展開を作っていきたい」と中川創主将。

ホーム連勝で、傷ついたホームタウンに明るいニュースを届ける。

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