J1の神戸は9日、神戸市内のグラウンドで約1時間、練習を行った。プロ野球では7日、同じ兵庫を拠点とする阪神がセ・リーグ優勝。

兵庫出身のDF山川哲史主将も「僕らも続いて優勝したい」と、刺激を受けたようだった。

 阪神の優勝が決まった7日、神戸はルヴァン杯の横浜FC戦(ノエスタ)を戦った。試合は前半にDFマテウストゥーレルが退場となった中で1―0と勝利したものの、2戦合計1―2で敗れて準々決勝敗退。国内3冠の道は途絶えたが、山川は「2戦合計で負けてしまったのはチームとしての実力。そこは受け止めながら、今目指せるタイトルに注力して全員で向かっていけるように」と、17日に初戦を迎えるACLE、天皇杯、リーグ戦の制覇に向けて前を向く。

 12日の柏戦(ノエスタ)では、いつもセンターバック(CB)でコンビを組むマテウストゥーレルが出場停止。隣に立つ選手は変わるが「今季コンビを組んでいないセンターバックの選手はいない。チームとしての基準も明確にされているので、そこに合わせて自分の色を出すだけなので特に心配していない」と、問題なしと強調した。神戸の方が1試合消化が多く、勝ち点53で並ぶ相手との一戦に「とにかく直接対決で勝ちが必要」と、気合は十分だ。

 今季は神戸が創設30周年で、阪神は同90周年の節目を迎えた。シーズン中にはコラボ企画で阪神の岩崎優投手、近本光司外野手とも対談を行った山川は「関わらせてもらって、より応援していた部分もあったのでいつもよりもうれしい」と笑顔。幼い頃には野球をして遊ぶことが好きだったという。

「投げるより捕る方が好きだった。いっぱいボール捕れるので楽しい」と、よく務めたのは捕手。これからも神戸の守備の要として、相手を封じ続ける。

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