B2ベルテックス静岡(株式会社VELTEXスポーツエンタープライズ)は9日、静岡市内で「2025―26 TIPOFF PARTY」を開催した。B2昇格から3年目のシーズン開幕まで1か月を切る中、パーティーの冒頭で同社の松永康太社長が、スポンサーや行政関係者ら約220人の前で、2030年に目指しているBプレミア参入および同年に予定している東静岡の新アリーナ開業に向けた新たなビジョン「SHIZUOKA 2030」プロジェクトを発表した。

 ベルテの社長が、5年後の“未来図”のため、静岡の政財界にサポートを呼びかけた。「2030年のアリーナ完成に向けて、我々だけでなく一致団結してもっと静岡を盛り上げていくという思いを作ってもらえば」と、熱く訴えた。

 パーティーに出席した難波喬司・静岡市長は「アリーナは必ず実現する。これは、ベルテックスのためではなく静岡全体のため。アリーナを活用してワクワクする街をみんなの力で作っていきたい」と、あいさつ。平木省・静岡県副知事も「県庁所在地の静岡市が盛り上がらないと、県全体に波及していかない。このはなアリーナはあまり使っていないようですが、どんどん使っていただきたい」と、新アリーナが完成するまで、このはなを使用しゃすいようサポートすることを約束した。

 経済界も静岡で唯一のプロバスケットチームに注目している。静岡商工会議所の岸田裕之会頭は「経済界も乗り遅れないように応援していきたい。ベルテックスが盛り上げれば、県の観光、ビジネスに大きな波及効果がある」と、熱い視線を送っている。

 アリーナが完成する2030年を目標に、松永社長は「オール静岡で歩みを進めるスタート」と、位置づけている。経済界、行政、クラブがひとつになって静岡のバスケットを盛り上げていく。

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