◇国際親善試合 米国2―0日本(9日・米オハイオ州コロンバス)

 【コロンバス(米オハイオ州)9日=金川誉】日本が、米国遠征の第2戦となる米国戦で0―2で敗れた。6日のメキシコ戦(0△0)から、中2日、スタメンを総入れ替えして試合に臨んだ。

前半30分に、アーフセンのクロスから中央でFWセンデハスにダイレクトボレーを決められて先制点を献上。後半19分には、FWプリシックに簡単に前進を許すと、最後はFWバログンに左足で流し込まれ、追加点を与えた。

 最年長38歳・DF長友佑都は7月15日の東アジアE―1選手権・韓国戦以来の先発でゲームキャプテンも務めた。3バックの左に入った。前半21分、好クロスからMF望月のヘディングシュートのチャンスを演出。だが、23分に相手からファウルを受けると、右足首をおさえ、苦悶(もん)の表情を浮かべた。30分に中央で得点者への寄せが遅れてしまい、先制点を献上し、悔しがる表情を見せた。前半のみの出場で、後半開始からDF瀬古と交代した。

 試合後、テレビインタビューに応じた長友は「足の具合? 大丈夫です。軽いねんざぐらい。(前半、自身のパフォーマンスに)まず失点に絡んでしまったので、そこを寄せられないとW杯本番でも難しくなる。全然まだまだだと言う風に感じた」と振り返った。

 チームとして、今遠征は1分け1敗。無得点と課題を残した。「(来年の)W杯優勝という目標を掲げている以上は、選手今日11人全員代わったが、その中でも全員が同じレベルで戦えないといけない。個人でも、個々が上を目指していかないと、やっぱりW杯優勝はできないなと改めて痛感させられた」と厳しい表情で語った。

 チームは後半4バックもテストし、「相手によっていろんなシステムを試して、これもW杯優勝に向けてというところなので。誰がどのポジションで出ても、しっかりとパフォーマンスを発揮しなきゃいけない。今日の敗戦は(米国に)上回られたというところなので、そこはやっぱり反省するべきところを反省して、まず個人の部分をしっかり反省したいと思う」と語った。

 メキシコ戦(米オークランド)もアウェーの雰囲気で、この米国戦では正真正銘のアウェーと、連戦を経験し、「メキシコ、アメリカのアウェーでしたが、W杯ではこのアウェーの雰囲気の中で勝っていかないといけない。そういう部分ではメンタル的に、もっとタフにならなきゃいけない。このアウェーの雰囲気に飲まれていたら上には行けないので、もっともっと強くなる必要があるなと思う」とした。

 来年6月のW杯に向け意気込みを問われると「チームはW杯優勝なので、目標にしているので。個人もそのレベルに持っていかなきゃ正直話にならないと思う。

しっかりJリーグに帰って、もう1回改めて自分自身を見つめ直して、厳しくやっていきたい」と表情を引き締めた。

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