バレーボール女子日本代表のフェルハト・アクバシュ監督が10日、オンラインで会見し、シーズンを総括した。

 7月まで行われたネーションズリーグ、今月7日に閉幕した世界選手権でともに4位。

世界選手権では15年ぶりのメダルには一歩届かなかったが、主将の石川真佑(ノヴァーラ)が141得点で全体3位、ともに23歳の佐藤淑乃、和田由紀子(ともにNEC川崎)が100得点で6位と上位に入った。同席した女子代表の強化を担う安保澄氏は「アウトサイドヒッター、オポジットの得点力は日本の強み」と自信を示した。

 パリ五輪ではエースで主将を担った古賀紗理那さんが同大会限りで引退。28年ロス五輪に向けた新体制では同位置に23歳の佐藤が抜てきされた。世界選手権のトルコとの準決勝(6日)では攻守で精彩を欠き、ベンチに下がる場面もあったが、翌7日のブラジルとの3位決定戦ではチーム最多34得点と覚醒。相手エース「ガビ」ことギマラエスとの打ち合いは、日本のファンを熱狂させた。

 指揮官は「ヨシノ(佐藤)は今後の明るい未来で素晴らしい選手の一人。スキルもフルで持っている。今大会で大変なときにカムバックするのはスキルが大切。そういう部分でも今後の日本にとって重要な選手だし、誇りに思う。古賀さんが引退し、ポジションを埋める必要があり、マユ(石川)に続く2人目が重要だった。ヨシノは古賀さんの後をしっかり継いでくれたと思う。

今後も続けてもらいたいし、チームも彼女を必要としている」と評価し、今後の更なる成長への期待も込めた。

編集部おすすめ