◆国際親善試合 日本0―2米国(9日・米オハイオ州コロンバス)

 【コロンバス(米オハイオ州)9日=金川誉】FIFAランク17位の森保ジャパンは、同15位の米国に0―2で完敗した。腕試しの場として臨んだ米国遠征は1分け1敗、180分ノーゴールという結果に終わった。

 6日のメキシコ戦(0△0)からスタメンを総入れ替えして臨んだ一戦で、森保一監督は今夏にドイツ1部ザンクトパウリに加入した藤田譲瑠チマをボランチで起用した。しかし藤田は、効果的なビルドアップが前半はできず。徐々にアジャストしたが、存在感を見せることは出来なかった。ともに先発したMF佐野海舟とも良い距離感でプレーすることができなかった。

 不完全燃焼に終わった藤田は「チームとしても個人としてもすごい悔しかった。守備の面で、相手のボランチが少し下がり、自分たちが(マークに)ついていかないといけなくなり、(その)スペースを上手く使われ、展開されて前半から苦しかった。攻撃でも、(相手が)アグレシッブに来ている中で、なかなか自分のところでボールを受けることが出来なかった」と反省した。

 この試合はパリ五輪世代(藤田、関根大輝、鈴木唯人、望月ヘンリー海輝)が4人出場したが、いずれも先発組との差を感じさせた。森保ジャパンは東京五輪世代の選手が多く主力を務めるが、来年のW杯へ向けて下の世代からの突き上げが重要になる。パリ五輪で代表の主将を務めた23歳は「チャンスをもらった以上は何かを残したかったが、それが出来なかったのですごい悔しい。今日は個人のところで(ボールを)取りきる力がなかなか発揮できなかったので、そこはドイツに戻って頑張りたい」と、米国戦での悔しさを糧に成長することを誓った。

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