◇国際親善試合 米国代表2―0日本代表(9日・米オハイオ州コロンバス)
【コロンバス(米オハイオ州)9日=金川誉】日本が米国に敗れた。MF望月ヘンリー海輝は、右のウイングバックとして先発し、後半27分まで出場した。
6日のメキシコ戦(0△0)からスタメン総入れ替えで臨んだ中で、同サイドのシャドーに入ったMF伊東純也とともにチャンスを演出した。「高い位置で起点を作ったり、ヘディングで競ったり、裏抜けするのは自分の出来ること」と、エリア外では仕掛けてクロス、伊東とのパス交換でエリア深くに切り込めば、192センチの身長を生かしたヘディングでゴールに迫るシーンも見せた。
それでも前半30分、自陣右サイドで縦の突破を許すと、直後のクロスで日本は失点した。望月は「相手が左利きというのがあったので、中から無理な体勢で縦に入ろうとして、シザースに引っかかってしまった。コーチと振り返りをしたんですけど、もう1個中を切って、縦にスピード勝負でいつも通りやれば良かった」と反省。持ち味の発揮した部分と、悔やまれる場面、両方を味わった。
所属するJ1の町田では、ACLEも開幕が目前に迫っている。「海外でやるのは代表でも生きると思いますし、代表活動がACLにも生きると思う」と今回の経験も、すぐに国外チーム相手に実戦で消化していく。次回の代表活動は、10月10日のパラグアイ戦(大阪・パナソニックスタジアム吹田)と、14日のブラジル戦(東京・味の素スタジアム)。「W杯もありますけど、まず次に選出されていくこと。そこに選ばれるためにストロングを伸ばしつつ、課題部分で成長したなと思ってもらうことが大事」と、この1か月での成長にも貪欲だ。1つずつ課題と向き合い、自身が掲げた「弱点のない選手」に近づいていく。