大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて横綱・豊昇龍(立浪)が東京・台東区の部屋で稽古を行った。出稽古に訪れた幕内・欧勝馬(鳴戸)と計8番相撲を取る稽古を行った。

最初の一番は上手投げで敗れるなど、持ち味の気迫を前面に押し出したスピード感あふれる豪快な相撲はなく3勝5敗。鋭い立ち合いはなく、組んでからは前傾姿勢ではなく重心の高い体勢になることが多かった。「体の動きを確認した」と収穫を強調した。

 8日は時津風一門連合稽古に一門外から参加し22番取ったが、9日は部屋で稽古を行わず治療に専念したという。この日は右肘にサポーターをしていたが「つけているだけ。場所中はつけない。痛み? 体は普通だよ」と話した。今後は基礎運動などで、初日へ調整していく予定だ。

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