◇国際親善試合 米国代表2―0日本代表(9日・米オハイオ州コロンバス)
【コロンバス(米オハイオ州)9日=金川誉】日本が米国に敗れ、米国遠征を1分け1敗で終えた。DF瀬古歩夢は後半から出場し、4バックで左SBを務めた。
前半30分に先制を許し、1点を追って後半がスタートした。森保一監督が「今後、我々がオプションにしていくために」と、4バックにシステムを変更すると、DF長友佑都に代わって入った瀬古は左SBへ。ウィングの選手と関わりながら前へ、という姿勢は見せたが得点にはつながらなかった。
スイス1部のグラスホッパー時代に経験はあるものの、本職はCB。瀬古は「守備に関してはうまく対応できたと思うんですけど、攻撃の部分でああいう引かれた時にどう関わったらいいのかっていうのは、正直難しかった」と、プレーを振り返った。6日のメキシコ戦(0△0)のスタメンを総入れ替えして臨んだ一戦だったが、高い位置からのプレスははまらず、主導権もうまく握れずに敗れた。
相手の戦術や環境も起因しての結果だが、さらに選手層を厚くするために、瀬古は「結局は個人の成長が一番だと思っています」と話す。自身も7月にフランス1部ルアーブルに移籍したばかり。「毎週のクオリティーの高い試合っていうのは、やっぱりそこには価値があると思うので移籍しましたし。けが人が今いる中でずっと選ばれていましたが、そこに確約があるわけじゃない。毎週毎週、いいプレーを見せないと入っていけないですし、そこは自分自身また(自チームに)帰ってやっていければ」と、新天地での日々が、W杯イヤーに懸ける自分をさらに成長させる。