プロボクシングWBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)統一王者・中谷潤人(27)=M・T=が10日、神奈川・相模原市の所属ジムで次戦に向けた本格的な練習をスタートさせた。
中谷は6月、前IBF王者・西田凌佑(29)=六島=に6回終了TKO勝ちして2団体王座統一に成功。
その後、休む間もなく、サンドバッグに移行して激しい連打を見せた。4ラウンドたっぷり汗をかいた中谷は「久々に梅津選手に相手をしてもらって、良い練習ができました。梅津選手はすごくレスポンス(返し、反応)が速いので、しっかりそれに反応できる自分を確認しました。ここから(調子を)上げていきます」と力を込めた。
今後、期待される来年5月のスーパーバンタム級(55・3キロ以下)世界4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=との一戦に向け、保持している二つのベルトを返上する意向だが、次戦の相手や会場などは未定。「試合間隔があきそうだったので、ルディ(エルナンデス・トレーナー)と相談して、練習を行います。今日、ヘッドギアなしでの軽いスパーリングを行ったのは、実戦感覚を落とさないようにするため。
6ラウンド続けてグラブを合わせた梅津は「久々にスパーリングをさせてもらいましたが、減量していないからパワーがありました。それでいて懐に入るのが速い。重くて速いパンチでした。いい練習ができました」とこちらも手応えをつかんだ様子。現在、日本バンタム級2位とタイトルに届くところまできており、秋にも予定している次戦に向けて順調な調整を続けている。「日本チャンピオンになりたい。