J1清水は10日、リーグ再開戦となるアウェー・新潟戦(13日)に向け静岡市内で一部非公開調整した。今節はFW北川航也主将が出場停止。

ベンチ入り濃厚なFW千葉寛汰がユースの先輩の分まで奮起することを誓った。

 己の全てをピッチで出し切る。千葉は「(自分にとって)本当にチャンスだと思う。チームの勝利を目指す中で自分の結果も狙えるなら、死ぬ気で狙います」と声を大にした。

 J2藤枝への期限付き移籍から緊急復帰後はコンスタントに出番を与えられてきたが、徐々に出場機会が減少。チームは今夏、FW高橋利樹、FWアルフレド・ステファンスを補強し、故障していたアフメド・アフメドフも復帰するなど前線の競争は熾烈(しれつ)を極める。「自分がやるべきことを淡々とやることを意識してきた」。

 8月31日の鹿島戦で5試合ぶりに出場し、リーグ中断期間に行われたJ2磐田との強化試合(6日、3〇0)はピンポイントの右クロスで北川のゴールをアシスト。「コンディションはすごくいいし、体がキレている感覚はある」と手応えを口にする。

 残り10試合でチームは勝ち点33の13位。同20で最下位に沈む新潟戦はアウェーであっても絶対に落とせない一戦だ。「早めに点を取って優位に進めたい。

残り10試合、全部が大事なゲーム」。ユース卒の22歳が、“オレンジ対決”で豪快にネットを揺らす。

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