“Play Smile~野球で未来に笑顔を~”をテーマに開催される「サンリオベースボールアカデミー2025」。子供たちが球界のレジェンドから直接指導を受けるという夢のイベントの第1弾が9月15日(月・祝)に東京都稲城市の「ジャイアンツタウンスタジアム」にて行われる。
原 辻社長は元野球少年だったそうですね。
辻 リトルリーグで野球をやっていました。東京ドームにもよく行きましたね。
原 ちょうど僕がミスターのもとでヘッドコーチをやっていた頃とかぶるかもしれないですね。当時と比べると野球のファン層も随分変わりました。今はデーゲームが増えたこともあって子供や女性のファンが本当に多くなった。
辻 野球場の雰囲気もずいぶん変わりましたね。スタジアムグルメなども充実して、エンターテインメント性に力を入れているのがわかります。
原 エンターテインメントという意味では、サンリオさんとも共通する部分がありますね。
辻 ええ。今回、このアカデミーをぜひやらせていただきたいと思った大きな理由が、我々のキャラクターとエンターテインメントの力を使って笑顔を増やしていけるのではないかと考えたからなんです。野球の楽しさを伝えたいという想いで活動されている原さんを拝見していると、スタンスは同じなのではと感じているのですが。
原 そうですね。まずは子供たちに野球を好きになってもらいたい。昔は子供にとって身近なスポーツというのは限られていました。僕の頃は野球と相撲とサッカーぐらい。でも今は選択肢も広がってやりたいことを選べる時代です。その中でこれからも野球を繁栄させていくためには、まず好きになってもらうことだと思うんです。好きになれば、苦しいこともがんばれる。がんばれるから上手くなる。そしてもっと好きになる。
辻 弊社はメジャーリーグのドジャースともパートナーシップを組んでいまして、先月にはドジャースタジアムでハローキティが始球式を行ったんですね。非常に盛り上がって球場全体が笑顔に溢れたのを見て、エンターテインメントとしての大いなる可能性を感じました。アカデミーに関しても、弊社が協力させていただくことで野球の場にこれまで以上に笑顔をもたらすことができるのではないかと思っています。
原 裾野を広げるという意味でも期待しています。ハローキティが大好きだからアカデミーに参加する子がいるかもしれないし、アカデミーに参加したことをきっかけにサンリオさんのキャラクターが大好きになる子がいるかもしれないですよね。9月15日開催のアカデミーは女子を対象にしたものなのですが、この10年で急成長している女子野球のさらなる発展と認知度向上にとってもサンリオさんのお力は絶大だと思っています。
辻 今回の協賛を通して野球をプレーする子供たちの笑顔を増やし、野球の未来に向けたバリューを一緒に作っていければと思っています。
原 野球の素晴らしさを未来につなげていくパートナーになっていただき本当に心強いです。我々自身も全力でこのアカデミーに取り組んでいきます。
◆原 辰徳(はら・たつのり)1958年7月22日、福岡県生まれ。67歳。
◆辻 朋邦(つじ・ともくに)株式会社サンリオ代表取締役社長。1988年生まれ。誕生日はハローキティと同じ11月1日。