カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦が11日、北海道・稚内みどりスポーツパークで開幕する。前日は公式練習が行われ、五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは午後に1時間半、汗を流した。

会見したスキップ・藤沢五月は「この大会は私たちが練習で取り組んできたことを、披露する場。最後の最後まで、チーム一丸となって笑顔で戦い切りたい」と語った。

 3大会連続の五輪を目指し、国内を勝ち抜く。今年2月の日本選手権は4位以下で五輪への道がたたれる中、意地の3位。望みをつないだ。SC軽井沢クラブ、フォルティウスと争う今大会で勝てば、日本代表候補として五輪最終予選(12月、カナダ)へ。残り2枠を争う戦いとなる。

 スキップとしてチームをリードする藤沢は「私が幼い頃、将来の夢として掲げていたのがオリンピック選手になることでした」とコメント。翌年への大舞台へ向け「実際に五輪選手になれてメダリストになれて、色々な経験をさせてもらっている中で、また次のミラノ・コルティナ五輪に向けて挑戦させてもらえることがどんなに素晴らしいことか、本当にすごく感じています」と思いを込めた。

 この日は午後に1時間半、氷や石の感触を確かめたロコ・ソラーレ。藤沢は「アイスも選手も、絶好調です! そして何より、毎回公式練習でやらかしてしまう小野寺亮二コーチが、何もやらかさなかったということが絶好調の証だと思います」と白い歯をこぼした。女子は3チームで争い、まずは予選リーグを戦う。

負ければ五輪への道が断たれる大勝負へ、藤沢は「自分たちのやりたいカーリング、なりたい姿を、この大会でお見せできるんじゃないかと思っています」と自信をのぞかせた。

 ◆ロコ・ソラーレのメンバー

▽スキップ・藤沢五月

▽サード・吉田知那美

▽セカンド・鈴木夕湖

▽リード・吉田夕梨花

▽リザーブ・松沢弥子

 ◆カーリング日本代表決定戦 男子は2チームによる決定戦で、5試合のうち3勝したチームが代表決定。女子は3チームによる予選リーグを総当たりで行い、2チームが決定戦へ。決定戦は予選リーグでの対戦成績とあわせ、先に3勝したチームが日本代表に決まる。

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