米国のボクシング専門メディア「ボクシング・シーン.com」は10日、世界主要団体の一つ、IBFが、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=の挑戦者決定戦として、前IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・西田凌佑(29)=六島=と元IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者ジェルウィン・アンカハス(33)=フィリピン=に対戦するよう命じたと報じた。

 今週、IBFチャンピオンシップ委員長のジョージ・マルティネス氏が両選手の代理人宛てに今月23日までに交渉をまとめるよう、書簡を送ったという。

現在、アンカハスはスーパーバンタム級5位、西田は同8位。合意しない場合は入札となる。現在、IBFの同階級は井上尚弥が世界チャンピオンで、1位と2位は空位となっている。3位が元WBA&IBF統一王者マーロン・タパレス(33)=フィリピン=、4位がジャパズ・マスード(29)=英国=、6位が元日本王者の下町俊貴(28)=グリーンツダ=、7位がカール・ジェームス・マーティン(26)=フィリピン=。

 西田は2024年5月、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定勝ちしてIBF世界バンタム級王座を獲得。初防衛後、今年6月にWBC王者・中谷潤人(27)=M・T=に6回終了TKO負けして陥落した。その後、現役続行を決めている。アンカハスはIBF世界スーパーフライ級王座を9度防衛。その後階級を上げ、昨年2月、当時WBA世界バンタム級王者だった井上拓真(29)=大橋=に挑戦したものの、9回KO負け。再起後は階級を上げて2連勝している。

 戦績はアンカハスが37勝(24KO)4敗2分け、西田が10勝(2KO)1敗。

 

編集部おすすめ