2日に肺炎のため死去した女優・吉行和子さん(享年90)の連載を担当していたタウン誌「銀座百点」の田辺夕子編集長(53)が10日、スポーツ報知の取材に応じた。「突然のことで本当に驚いています。

弱っている様子は最後までなかった」と振り返った。

 連載は親交が深い女優・冨士眞奈美(87)との往復書簡の形で、今年1月号からスタート。8月20日に同誌編集部に届いた10月号(9月25日発行)のエッセーが、吉行さんの遺作となった。直筆の原稿とともに届いた手紙には、左腕を骨折した影響で乱れた文字を読めるか心配する様子がつづられていたが、それを感じさせない文章だったという。

 「最後のエッセー」に対する冨士の返信は11月号に掲載予定。句会を通して吉行さんと20年来の付き合いがあった田辺さんは「東京の素敵なお嬢さんの雰囲気を持った方。永遠の憧れでした」と悼んだ。

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