大相撲の十両・宮乃風(中村)が10日、東京・墨田区の部屋の稽古で、秋場所(14日初日、両国国技館)へ向けて調整した。

 十両2場所目だった先場所は7勝7敗だった千秋楽で勝ち、関取として初の勝ち越しを決めた。

先場所は十両で最も低い番付の西十両14枚目で、負ければ関取陥落の可能性もあったが、大一番を勝ち切り、「あの勝ちは大きかったと思う。千秋楽は緊張があったが、やるしかないという気持ちが大きかった。(相手の栃大海は)夏場所で幕内だった相手なので、勝つと自信になる」と振り返った。

 また先場所の勝ち越しで、番付を4枚目上げて秋場所は西十両10枚目。「ついている」と、番付運にも恵まれた。さらなる飛躍が期待される秋場所の目標は「胸のうちに秘めておく」としつつも、「だんだんと(十両の土俵に)慣れてきたので、しっかり自分の相撲を取りたい」と意気込んだ。

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