全日本プロレスは11日までに9・15後楽園ホール大会で7日に21歳で亡くなった長尾一大心(ながお・たいしん)選手への追悼式、献花台を設置することを発表した。

 追悼式は大会開始時間の午前11時半からリング上で10カウントゴングをささげる。

献花台は、後楽園ホール展示場に設置する。全日本は献花について「食品、アルコール類、飲料などのお供えはお断りさせていただきますのでご了承ください。献花台の側にメッセージノートをご用意致します。長尾一大心選手へのメッセージをお寄せください。また、戦いの軌跡を表すパネル展示を行います」と発表した。

 長尾選手は5月31日に巡業バスとの事故で腹部が圧迫されたことによる外傷性ショックで神奈川県内の病院へ救急搬送された。集中治療室で懸命な治療を行っていたが今月7日に亡くなった。

 全日本は、亡くなった7日に死因について「遺体を警察にお預けし調査を進めておりますので分かり次第ご報告致します」と明かし「突然のことで、関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。あわせて、長尾一大心選手へのこれまでの皆様のご支援、ご声援に感謝申し上げますと共に、謹んでご通知申し上げます。長尾一大心選手のご冥福を深くお祈り申し上げます。今後につきましてはご両親と相談の上、お知らせ致します」と発表していた。

 さらに福田剛紀社長と十枝利樹取締役が12日に今回の事故の経過報告と再発防止策について都内で会見することを発表した。

 長尾選手は、2003年9月13日、釧路市生まれの21歳。小中学校ではアイスホッケー、高校では柔道を経験した。2023年12月に東京・新木場1stRINGで行われた公開入門テストに合格し24年4月1日に入門。同年10月22日に後楽園ホールでの井上凌戦でデビューした。身長164センチ、体重75キロと小柄な体格ながらも得意技のドロップキックを武器にした闘志あふれるファイトで将来が期待されていた。

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