日本サッカー協会(JFA)は11日、都内で技術委員会を開催し、終了後に影山雅永・技術委員長が会見した。森保一監督率いる日本代表は現地時間9日(日本時間10日)、米国代表と米オハイオ州コロンバスで対戦し、3日前のメキシコ戦(米オークランド、0△0)から先発メンバーを総入れ替えした中で0―2で敗れていた。

 影山委員長は「昨日の代表の試合のところに関しては、事務局から結果報告があった。いろんな見方があると思いますが、技術委員から出た意見は、おおむね、今はそういうトライをしているところで今(課題が)出るのは全然問題ないだろうということ」と振り返り、「この(米国)遠征の2試合を組むところで、移動も含めて非常に深い議論をした。森保監督の要望もくんで(JFAがマッチメイクを)やったもので、だから結果がダメだったからどうこうではないと。W杯につながる過程の中で、起こっていることが必ずプラスになるだろうと。そういうポジティブな意見が多かった」と明かした。今遠征の180分を通じて1分け1敗、無得点の結果となったが、長距離移動や時差、気候、環境面への適応など来年のW杯本大会へのシミュレーションも含め、収穫面を支持する声が多かったとの見方を示した。

 また、同委員長は日本代表のセンターバック陣に、けが人が相次いで出ている状況にも触れ、「Jリーグでもセンターバックの怪我が今多い。ちょっと(意見として)出たのは、交代枠が5人になり、センターバックはよほどのことがない限り代わらない(ポジション)。そういった時にやはり、プレータイムとか、強度の高い中でずっと90分間プレーし続ける回数がこのけがに影響しているんじゃないかと。そんなところは、しっかりJリーグでも、日本代表でも検証して、けがの原因に(プレータイムや日程面が)なっているのかどうか、考えた方がいいのではないかという意見が出た」と説明した。日本代表のCB陣は、冨安、町田、伊藤、高井が負傷により今遠征で選外に。主力DF板倉はメキシコ戦で右足首を痛めて途中交代していた。

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