大相撲の元大関で幕内・御嶽海(32)=出羽海=の母・マルガリータさんが12日未明、亡くなった。55歳だった。

関係者によると11日夕方に体に異変が起き、長野・木曽郡の病院で死去した。前日までは元気にしており、突然のことだったという。御嶽海の師匠・出羽海親方(元幕内・小城ノ花)によれば、御嶽海は長野・上松町の実家に戻った。師匠は「秋場所はもちろん、初日から出る」と話し、秋場所には出場する方針だ。

 フィリピン出身のマルガリータさんは御嶽海が初優勝した18年名古屋場所、明るい性格と、投げキスをするなど息子を熱烈に応援する姿から人気となった。テレビに何度も映し出されて御嶽海は「自分より母ちゃんの方がアイドル」と話すほどだった。

 御嶽海は23年名古屋場所初日の4日前には父・大道春男さんを亡くした。最愛の母も亡くし、ショックは計り知れない。一時は十両落ちも経験しながら、迎える幕内復帰2場所目。元大関は悲しみを抱えたまま、土俵に立つ。

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