カーリング ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦 第3日(13日、北海道・稚内みどりスポーツパーク)

 女子タイブレークが行われ、今年の日本選手権覇者のフォルティウスが18年平昌五輪銅、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレを7―2で破り、26年ミラノ・コルティナ五輪へ望みをつないだ。

 3戦先勝の1次リーグは11日の初日に2連敗したが、12日の第2日に土壇場の強さを発揮して2連勝。

3チームが2勝2敗で並び、ドローショットチャレンジでSC軽井沢クラブが1位通過。フォルティウスはロコとの8エンド(E)制の短期決戦に臨んだ。

 スキップ・吉村紗也香のショットがさえ、第1エンド(E)から3点を挙げるビッグエンドをつくって主導権を握った。7―1の第6Eでロコが1点にとどまり、相手の勝ちを認めて、ゲームを終えるコンシード。21年の北京五輪予選で敗れた相手に雪辱し、フォルティウスの勝利が決まった。午後2時からSC軽井沢クラブとの代表決定戦に臨む。1次リーグの勝敗を持ち越し、先に3勝を挙げれば、12月の五輪最終予選(カナダ)への切符を手にする。

 吉村は、安堵(あんど)の表情で試合を振り返った。「まずはここでしっかりと勝つことができて、決定戦に進めるということで、少しホッとしています。10Eと違って2E少ないので、1E目からしっかりとショットを決めきるところに集中しながら、全員が1E目から高い集中力でいいショットをつなげてくれた。1E目からビッグエンドを迎えることができて、その後も自分たちの流れを崩さず、いいペースでつなげられた。高い集中力でショットの精度も上がって、自分たちらしい形がつくれている。

ずっと戦ってきた相手だし、自分もロコ・ソラーレさんのおかげもあって成長させてもらっている。ロコ・ソラーレさんの分まで戦いたい」

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