◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)
陸上男子100メートル予選で、世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)は、10秒37の7組7位で14日の準決勝進出を逃した。
昨夏のパリ五輪は100メートル準決勝で、世界大会での日本人最速となる9秒96をマークしたものの、わずか0秒03紗で決勝進出を逃した。
今季は4月のダイヤモンドリーグ初戦(中国)でシーズンインし、順調に滑り出したかに思われたが、5月18日のセイコーゴールデングランプリ(東京・国立競技場)を左足の違和感で欠場。7月の日本選手権も右股関節上部の骨挫傷の影響もあってか、思い通りの走りができず予選敗退するなど、ここまで決して順調ではなかった。
それでも、焦らずじっくりと仕上げて、回復。9月1日から8日まで行った宮崎合宿ではレースを想定し、長い距離を取り入れるなど強度の高い練習をこなし、最大目標に照準を合わせてきた。
今季のベストは10秒31で日本選手権以降、レースに出場していないハンデはあるとはいえ、「いい結果を出したい」と手応え十分で大会に臨んでいたが、結果につなげることはできなかった。