井上尚弥が予告「１ラウンドからヒリヒリする楽しい、緊張する展開になる」…１４日ゴング、アフマダリエフ戦
計量を終え、ムロジョン・アフマダリエフ（右）とフェースオフを行った井上尚弥（カメラ・宮崎　亮太） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＡ、ＷＢＣ、ＩＢＦ、ＷＢＯ世界スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽ＷＢＯ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　武居由樹―クリスチャン・メディナ▽ＷＢＡ世界ミニマム級（４７・６キロ以下）王座決定戦１２回戦　高田勇仁―松本流星（９月１４日、名古屋・ＩＧアリーナ）

　世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３２）＝大橋＝が１３日、名古屋市のＩＧアリーナ・サブアリーナで前日計量に臨み５５・２キロでクリア。ＷＢＡ世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ（３０）＝ウズベキスタン＝は５５・０キロでクリアした。

　計量後に取材に応じた井上は「あしたは（今までと）ちょっと違う井上尚弥と、生き生きした楽しそうな井上尚弥と、両方見られると思います。自分も、そんな自分に期待したい。１ラウンドから多分ヒリヒリする、楽しい展開、緊張する展開になると思うので、そこを楽しんでもらえたら。自分もそこを楽しみながら、あした戦いたいなと思います」とリラックスした表情で、意気込みを語った。

　前日計量は一般公開され、１４９２人のファンが駆けつけた。計量後はフェースオフで対峙（たいじ）。約１１秒間でにらみ合い、最後は井上がニヤリと笑みを浮かべて握手して別れた。

　井上は、国内では自身初めてとなる公開計量を終え「思った以上に来てくれて、すごく盛り上がりました。（テンションは）いつもと段違いですね」と笑顔。フェースオフでの笑みについて「意味はないですけどね。ただ、やっぱりこの試合に対する自分のモチベーションが高かったり、楽しみもあって、自然と出たと思います」と説明した。

　アフマダリエフの計量時の印象を「仕上がってますよね。

ここからリカバリーもして、だいぶでかくなると思うんで。楽しみにして。（リミットの３００グラムアンダーは）アマチュア時代から含めてベテランなんでそこは別に気にしてはないです」と語り、自身の体重の戻しについて「その辺はここからの体調次第で考えていこうかなと思うんで、そこまで厳密に気にすることではないかな」と話した。

　決戦まであと一日。「久々ですよね、この感じは。フルトン戦、ネリ戦、あるいはもうそれ以上。実力的には多分、（アフマダリエフを）一番評価してるし、それがやっぱり自分のモチベーションをすごく引き立てている。ちょっと段違いですね」と胸を躍らせた。

　井上が勝利すれば、史上最多の５度目の４団体統一王座防衛となり、世界戦２６連勝は世界ヘビー級王座を２５度防衛したジョー・ルイス、元５階級制覇王者フロイド・メイウェザー（ともに米国）と並び史上最多記録となる。

　戦績は井上が３０戦全勝（２７ＫＯ）、アフマダリエフが１５戦１４勝（１１ＫＯ）１敗。

　試合はＮＴＴドコモの映像配信サービス「Ｌｅｍｉｎｏ」で無料配信される。

編集部おすすめ