8月に長野県で行われた全国中学生空手道選手権の女子団体組手で、泊親会清水(静岡市清水区)が初優勝。男子団体組手では準優勝を飾った。
3人制で行われる団体戦で優勝したのは、2年生の近藤舞桜、杉山唯愛と、1年生の板野朱花、原田心花のメンバーだ。昨年は近藤が3年生の先輩と2人で、大井川中学校として出場して4強入り。今年からルールが変わり、地域クラブや道場単位での参加が認められたため、別々の中学に通う泊親会清水の4人がチームを組み、栄冠を勝ち取った。
苦しかったのは日本航空高校付属中(山梨)との準決勝。昨年の準決勝で敗れた強敵だったが、1―1で迎えた大将戦で、身長171センチの杉山が得意の上段蹴りを決めて勝利。続く新羽中(神奈川)との決勝は、近藤と板野の2連勝で決めた。3年生不在での快進撃に、指導する堀川敬吾さんは「びっくりしました」。個人戦でも3位入賞と活躍した近藤は「みんなと一緒に試合ができて、安心感があった」と振り返った。
来年の全国大会は地元の静岡市で開催される。「みんなと一緒に2連覇を目指します」と近藤。攻撃を磨いて、頼もしい仲間の先頭に立っていく。
(里見 祐司)
◇優勝メンバーコメント
近藤舞桜「来春の全国大会(個人戦のみ)で優勝できるよう練習します」
杉山唯愛「みんなと一緒に仲良くやれた。
板野朱花「勝って優勝を決められてよかった。2年生の存在が心強かった」
原田心花「このチームはすごいと思った。来年レギュラーを取れるよう頑張る」
男子は惜しくも準優勝
〇…アベック優勝を目標にしていたが、男子は浪速中(大阪)に1―2で敗れて無念の2位。大将を務めた佐藤雄登(3年)は「悔しいけれど、全力を出すことはできました」。1、2年生だけで優勝した女子チームには「すごいと思います」と絶賛。もちろん高校でも空手を続ける予定で、「全国大会で浪速に勝って優勝できるように頑張る」と燃えていた。