歌手の美川憲一が13日、洞不全症候群のためペースメーカーの取り付け手術を受けていたことを明らかにした。

 洞不全症候群とは、不整脈の一種。

一般社団法人不整脈心電学会のホームページによると、右心房にある洞結節が規則的に発生させる電気によって収縮と拡張を繰り返す心臓が、洞結節の機能不全により脈拍が少なくなり、脳への血流が途絶えて意識障害や失神などの症状が出ることを指すという。

 症状としては、失神やめまい、目の前が暗くなるなどの脳虚血症状が見られる。美川も、日常生活の中で目まいがあったことで検査をしたところ、病気が判明したという。ほか、運動時の息切れや疲労感、心不全の悪化による呼吸困難を起こすこともある。睡眠中には症状が表れない場合も少なくないという。

 虚血性心疾患や高血圧、甲状腺疾患など別の疾患や服薬などが原因の場合もあるため、治療はその疾患の治療や薬の調整などを優先して行う。原因が不明の場合は、美川のようにペースメーカーを埋め込むことになるという。

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