◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)
男子棒高跳び予選を前に、グラウンドに姿を見せた世界記録保持者、アルマント・デュプランティス(スウェーデン)に熱い視線が注がれている。アスリートとしての卓越した力だけでなく、現実離れしたイケメンぶりに「世界一高く飛ぶ貴公子」との別名を持つデュプランティス。
デュプランティスは2020年に初めて世界記録を更新して以降、同種目を1人でけん引。これまでに13度更新しており、かつて鳥人と言われたセルゲイ・ブブカ(ロシア)の17回にも迫ってきた。
今季もすでに3度塗り替えており、8月12日にも1センチ更新し、前人未踏の6メートル30まであと1センチ。もう勝ち負けではない。13日の決勝でさらなる記録更新がされるか、否か。デュプランティスも「技術的にも体力的にも、いけるところにある」と自信満々で東京に乗り込んできた。
21年東京五輪は無観客だったが、2度目の国立で再び未開の地に踏み出す。