◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)

 陸上男子100メートル予選で、世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)は、10秒37の予選7組7位で14日の準決勝進出を逃した。

 レース直後は呆然とした表情でタイムを見つめた。

「本当にもったいないことをした。ちゃんと前半からしっかり組み立てていかなきゃいけない部分で、そこで遅れを取ってしまったんで中盤、動きが長くなって後半失速してしまった。こういうところにけがして練習できてない部分が出てきてしまうのかなって言うのを感じました。この世界、ものすごいレベル高いですし、急に帳尻合わせて世界と戦えるわけじゃないんで、日々の一日一日の練習、無駄にしてたわけじゃないですけど、でもその重みを感じました」と悔しさをにじませた。

 今季は4月のダイヤモンドリーグ初戦(中国)でシーズンインし、順調に滑り出したかに思われたが、5月18日のセイコーゴールデングランプリ(東京・国立競技場)を左足の違和感で欠場。7月の日本選手権も右股関節上部の骨挫傷の影響もあってか、思い通りの走りができず予選敗退するなど、ここまで決して順調ではなかった。

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