◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)
女子1万メートル決勝で、前回の23年ブダペスト世界陸上7位入賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分9秒62と好走し、前回を超える6位入賞を果たした。
レース後、超満員の客席に向かって笑顔で日の丸を掲げた広中は「思う存分25周楽しもうという気持ちと、最後まで諦めない気持ちで(ホームの)皆さんと戦えたと思います」と充実の表情を浮かべた。
23年夏のブダペスト世界陸上で7位入賞を果たし、同12月の日本選手権1万メートルで3連覇。しかし24年からはけがに苦しみ、「ここまで走れなかったのは初めて。逃げたい気持ちの方が大きかった」と練習が継続できない日々が続いた。昨年開催されたパリ五輪の出場権を得たが、けがが治らず代表を辞退した。
それでも世界を目指して諦めずにトレーニングを重ね、今年4月に日本選手権1万メートルで2年ぶり4度目の復活優勝を果たした。
今大会は5000メートルと1万メートルに出場する広中。まず1万メートルで結果を残した日本女子長距離界のエースが、次は18日に予選が行われる5000メートルで、更なる高みを目指す。