◆世界陸上 第3日(15日、国立競技場)

 男子マラソンが国立競技場発着で行われ、日本勢は3人全員が入賞を逃した。2時間10分53秒をマークした近藤亮太(三菱重工)の11位が日本勢最高だった。

小山直城(ホンダ)は23位、吉田祐也(GMOインターネットグループ)は34位だった。

 序盤は日本勢3人が確実に先頭集団に食らいついてレースを展開。25キロ手前で日本歴代3位(2時間5分16秒)の記録を持ち、入賞以上が期待された吉田が遅れ始め、小山も約29キロで遅れた。

 ただ1人先頭集団に残った初マラソン日本記録保持者(2時間5分39秒)の近藤は30キロ過ぎに一度は遅れたが、なんとか集団に戻り力強く走る。最短コースを賢く選び、終盤まで粘り強く食らいついたが、惜しくも入賞ラインには届かなかった。

 レースは、定刻の午前7時30分に号砲が鳴ったが、約100メートルを走ったところで、まさかのスタートをやり直し。TBS解説の2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんも「見たことありません」と驚いた。

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