◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)

 大会主催者は午後0時過ぎ、公式SNSで初日13日のイブニングセッションのチケットが完売したため、当日券の販売を終了したと発表した。今大会のチケット売り上げの目標は50万枚で、11日時点で残り1万枚と迫っている。

 大会台1日は、暑熱対策として時間前倒しで午前7時30分に35キロ競歩を実施。男子の勝木隼人(自衛隊体育学校)が日本勢大会1号となる銅メダルを獲得し、好発進を決めた。今泉堅貴、井戸アビゲイル風果、吉津拓歩、松本奈菜子で臨んだ混合1600メートルリレーでもドラマが起きた。日本は3分12秒08の日本新記録をマーク。大健闘をしたが、全体9位で惜しくも決勝進出を逃したかと思われたが、ケニアが失格になり順位繰り上げで決勝へ。従来の記録を3秒以上縮め、決勝に駒を進めた。

 チケットが完売したイブニングセッションは、6時5分の男子3000メートル障害予選から開始。同種目日本勢初のメダル獲得を目指す三浦龍司(スバル)が注目で、今季は7月のダイヤモンドリーグ第10戦(モナコ)で自身が持つ日本記録を6秒以上も更新し、今季世界3位、21年東京五輪(8分8秒90)、昨年のパリ五輪(8分6秒05)の金メダル記録を超える8分3秒43をマーク。「これまでで一番良いレースだった」と手応えを得ている。

 7時5分開始の男子棒高跳び予選は、世界記録を13回も塗り替えている超人、デュプランティス(スウェーデン)が登場する。

 8時35分からは男子100メートル予選。初出場の守祐陽(大東大)は2組、元日本記録保持者で7月の日本選手権を制した桐生祥秀(日本生命)は昨年のパリ五輪金のノア・ライルズ(米国)と同組の3組、世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)は最終7組で走り、14日の準決勝進出を目指す。

 9時31分の女子1万メートル決勝は、広中璃梨佳(日本郵政グループ)が2大会連続入賞を目指す。

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