◆プロボクシング ▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)6回戦 〇堤麗斗(1回TKO)ハビエル・マルティネス●(13日=日本時間14日、米ラスベガス・アレジアントスタジアム)
アマチュア9冠の堤麗斗(23)=志成=が米ラスベガスでデビュー3戦目に臨み、スーパーフェザー級6回戦でハビエル・マルティネス(29)=米国=に1回2分18秒TKOで勝利。デビュー3連勝(2KO)とした。
初回から接近戦での打ち合いとなり、堤がボディーカウンターをクリーンヒット。ボディーの連打から右フックを効かせると、左のダブルでダウンを奪った。マルティネスは何とか立ち上がったが、レフェリーが試合をストップした。
リング上で「相手が思ったよりも見てきたので、時間がかかるかなと思ったが、ボディーがいいのが入ってそこから徐々に流れをつかめたので、チャンスかなと思って(倒しに)いった。うまく倒すことができた。このような大きい機会をトゥルキ閣下(サウジアラビア総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官)に設けていただいた。大変感謝している」と勝利を振り返った。
堤は今年5月、米ニューヨーク・タイムズスクエアの野外特設リングでプロデビューし、リバール・ウィッティントン(米国)に6回判定勝ち。7月、ニューヨークのルイ・アームストロング・スタジアムでマイケル・ルイス(米国)と対戦し、計3度のダウンを奪い2回TKO勝ち。デビューから3戦連続での米国での試合で「初めてのラスベガスで、ワクワクしている」と話していた。
同興行のメインイベントでは、世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(35)=メキシコ=がWBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(37)=米国=の挑戦を受ける。
次戦は未定だが「年内にもう1試合ぐらいできれば」と、12月にサウアラビア・リヤドで計画されている興行か、日本で開催される予定の所属ジム興行に出場する予定だ。
先日のアンバサダー契約を結ぶボクシングの米専門誌「ザ・リング」のインタビューで、堤は「7戦目から9戦目の間に世界挑戦ができたら」とコメントしている。8月にサウジアラビアで3回TKO勝ちした兄のWBAスーパーフェザー級3位・駿斗(25)=志成=も近い将来、世界初挑戦の可能性がある。兄弟で切磋琢磨(せっさたくま)し、世界を目指す。