世界陸上、第3日(15日、国立競技場)ナイトセッションの見所を紹介する。

 日本勢のメダル獲得が期待される決勝種目は、男子3000メートル障害。

日本記録保持者の三浦龍司(スバル)は7月のダイヤモンドリーグ第10戦(モナコ)で自身が持つ日本記録を6秒以上も更新する8分3秒43をマークするなど今シーズン勢い抜群。同じ国立競技場で行われた21年東京五輪は7位入賞。「21年東京五輪で初めて世界の舞台にチャレンジ。そこから4年経って、また東京に世界陸上が来たというのはすごい巡り合わせ、チャンスだと思っています」と熱く国立を盛り上げる。

 女子100メートル準決勝には、15日の予選を突破した福部真子(日本建設工業)、中島ひとみ(長谷川体育施設)が日本勢初の決勝進出を目指す。

 大注目の男子110メートル障害は、予選が行われる。昨年のパリ五輪5位入賞で、8月16日に日本人初の12秒台となる12秒92(追い風0・6メートル)の日本新記録をマークした村竹ラシッド(JAL)が同種目日本勢初のメダル獲得を目指して、まずは第一関門に臨む。

 前回の23年ブダペスト世界陸上5位入賞で、今シーズンは走り幅跳びとの2種目に挑戦してきた泉谷駿介(住友電工)も、110メートル障害で確実に代表入り。今季ベストは13秒19だが、7月下旬の日本選手権を制した勢いそのまま2大会連続ファイナル、初のメダル獲得を狙う。

 男子走り幅跳び予選は、21年東京五輪6位入賞の橋岡優輝(富士通)が登場。

 男子400メートル障害予選には昨年のパリ五輪代表の豊田兼(トヨタ自動車)、初代表の井之上駿太(富士通)らが出場する。

 男子棒高跳び決勝は、世界記録を13度も更新している“鳥人”デュプランティス(スウェーデン)が予選を余裕の1位通過して登場。

世界陸上3大会連続優勝、日本での世界新記録樹立に期待がかかる。

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