◆世界陸上 第3日(15日、国立競技場)

 女子3000メートル障害予選3組で、齋藤みう(パナソニック)が9分24秒72で日本新記録を樹立した。2008年7月に早狩実紀が出した9分33秒93を17年ぶりに9秒21も大幅更新。

14日の男子400メートル予選の中島佑気ジョセフ(富士通)に続き、今大会2人目の日本新記録に「本当にうれしい。自分の力を出し切れば結果はついてくるって思っていたので、結果が出て良かったなって思います」とさわやかに笑った。惜しくも組6着で、通過ラインの5着以内に入ることはできず、決勝進出は逃した。

 勢いよくスタートすると、1500メートルを6番手で通過。自国開催の大歓声を浴び「すごい力になりました」と中盤以降も粘り強く走破。自身が5月に出した日本歴代2位の自己ベストも13秒以上更新する17年ぶりの快挙を、初の世界大会で達成した。

 3000メートル障害の男子は、決勝が同日のナイトセッションに行われ、日本記録保持者の三浦龍司(スバル)が同種目日本勢初のメダル獲得を狙う。世界トップレベルで活躍する仲間を見て、齋藤も「三浦選手みたいにしっかり国際大会で勝負できる選手になりたいです」ときっぱり言った。今大会で自信をつけ、さらに足を磨いていく。

編集部おすすめ