◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(判定)ムロジョン・アフマダリエフ●(14日、名古屋・IGアリーナ)
プロボクシングの世界戦でパンチ数などのデータを集計する米国のCOMPUBOXは15日までに、WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)がWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を挑戦者に迎えた14日の世界戦のパンチ数集計をSNSで発表。アフマダリエフのトータルパンチ数376発に対し、井上は約1・5倍に当たる585発を放っていた。
井上は初回から22発、34発、39発と繰り出し、4回以降は全て45発以上のパンチを繰り出した。終盤になっても井上の攻撃力は落ちず、9回の59発をはじめ、最終回までの4ラウンドは全て50発以上をカウントした。
井上の585発中、相手の体にヒットしたパンチは141発で、アフマダリエフは376発中62発しか当たっていない。パンチ数でアフマダリエフを下回ったのが5回のみ(井上54、アフマダリエフ61)で残りは全て井上が上回った。驚異的なスタミナと集中力だ。
繰り出したジャブは井上が379発、アフマダリエフが230発で約1・6倍も多い。多彩なリードパンチで試合をコントロールしたことが分かる。
パワーパンチ(強打)は井上が206発で74発がヒット。アフマダリエフは146発中39発しか当たらなかった。