俳優の阿部寛が15日、都内で主演を務める映画「俺ではない炎上」(26日公開、山田篤宏監督)の炎上体験イベントに登場した。
小説家・浅倉秋成氏の同名小説が原作。
疑似的にSNSで炎上したかのような体験ができる「炎上シュミレーター」を行った阿部は「怖いですね。(炎上するのが)はやいですね、一瞬でこうなるんですね」と驚きを隠せなかった。
イベントでは、日本大学芸術学部の映画学科の学生が見学。「学生時代にやっていて、今に生きていることは何か」と質問されると、共演の藤原大祐は「人間観察」と回答。「遊園地に行ってもアトラクションに乗らないで、カフェに座って1日過ごします。『フワァ』ってなってる人たちの顔を見るのが幸せで…」と明かすと、阿部も「分かる!俺と同じだな」と強く共感。「海外で撮影やっていたんですけど、誰も(自分に)気づかないから、ずっと人を見てた」と意外な一面を明かした。
さらに、阿部は若手時代に「2ちゃんねる」を見て自身の演技力を磨いたという。「あえて批判を見るんですよ。あんまりひどいのは見ないけど、『的確だな』と思ったときはそれを生かすようにして、変えていった」とネットの意見を取り入れていたと明かした。
最後は訪れた学生に向けて、「今、映像って分野が増えてきていて、YouTubeとかで自分の才能をそのまま出せたり、現場に行って下積みしたり、いろんな方法がある。是非この世界に来て欲しい。今日、会えたことが将来のきっかけになっていくと思うので、頑張ってほしいし、現場で会えたらうれしいです」と背中を押した。