◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(判定)ムロジョン・アフマダリエフ●(9月14日、名古屋・IGアリーナ)
世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が、WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を3―0の判定で下して一夜明けた15日、横浜市内の所属ジムで会見。次戦12月27日に予定されるサウジアラビア・リヤドでの防衛戦の相手について、井上自身が「ピカソ」と思わずポロリ。
井上は前夜の試合後、次戦について「具体的な話で言うと12月にサウジアラビアで」と話していたが、対戦相手は未発表だった。この日の会見で、12月の試合にどういうテーマでアプローチするか質問された井上は「また、これからそのピカソの映像を見ながら、しっかりと作戦を立てて、どういう戦い方をするかっていうのも…」と発言。そこで左隣に座る大橋秀行会長(60)が苦笑する気配を感じ取り、「違うかもしれないです」と笑いながら否定。「テーマだったり、作戦だったりを考えながら」と続けた。
大橋会長は、12月のサウジ興行について「相手ももうすぐ発表できると思うが、決まればおそらく相当注目される試合になる。出場してくるメンバーもすごいメンバーなので、(井上には)一番インパクトを残す試合、今度はもう技術を見せながら最後はKOで決着できるような、そういう試合を期待してますね」と話した。
サウジ興行では、井上と来年5月に東京ドーム対決が計画されるWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(27)=M・T=、前WBA&WBC世界フライ級統一王者・寺地拳四朗(33)=BMB=らも出場予定。中谷の対戦相手には、昨年11月に井上のスパーリングパートナーを務めたWBC世界同級8位セバスチャン・エルナンデス(24)=メキシコ=が有力候補として挙がっている。