◆バレーボール男子 世界選手権 第4日(15日、フィリピン・マニラ)
1次リーグ(L)が行われ、G組で世界ランク7位の日本が同9位のカナダに0―3で完敗し、2連敗で組で上位2チームが進む決勝トーナメント進出の可能性が消滅した。世界選手権でここまで1セットも奪えず、13日にトルコ、この日はカナダにいずれもストレート負けで、51年ぶりのメダル獲得の夢も破れた。
チーム2位の10得点を挙げた宮浦健人は「負けてしまったことは非常に悔しい。これが自分たちの力であることは受け止めて、次につなげたい。個人でも、チームでも入りで高いブロックに対してブロックされることが多かったので、もったいないミス。後半立て直すことができたけど、遅かった。まだ試合はある。まずは自分たちの力を受け止めたい」と険しい表情で振り返った。
第1セット(S)から日本はサーブレシーブが安定せず、6―6からは石川祐希、宮浦健人がカナダの精密なブロックに阻まれ、6連続失点。20―25で先取された。第2Sも流れをつかめず、10―7から6連続失点で逆転を許すと、16―21の場面で石川を下げて大塚達宣を投入した。しかしカナダの大砲・バーノンらのスパイクに押し切られ、23―25で連取され、崖っぷちに立たされた。
0―2の第3Sは石川ではなく大塚、ミドルブロッカーは佐藤駿一郎、リベロは小川智大が先発起用され、セット中盤まで接戦を演じた。しかし15―16から連続失点で徐々に点差を離された。
17日に1次L第3戦として初対戦のリビアと戦う。
◇男子のバレーボール世界選手権 1949年に初開催され、日本は60年大会から参加し、70年、74年に銅メダル。これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝大会に進む。2次Lは20日~23日、24~25日に準々決勝、27日に準決勝、28日に決勝を行う。