バレーボール男子 世界選手権 第4日(15日、フィリピン・マニラ)

 1次リーグ(L)が行われ、G組で世界ランク7位の日本が同9位のカナダに0―3で完敗し、2連敗で組で上位2チームが進む決勝トーナメント進出の可能性が消滅した。世界選手権でここまで1セットも奪えず、13日にトルコ、この日はカナダにいずれもストレート負けで、51年ぶりのメダル獲得の夢も破れた。

 0―2で後がなくなった第3セット(S)。カナダのマッチポイントから大砲・バーノンにスパイクを決められ、高橋藍はぼう然と立ち尽くした。「トルコ戦から気持ちを切り替えて臨んだ試合だったけど…結果が全てですし、自分たちの力がここまでだったと認めるしかないので。非常に悔しい結果、まだまだやれた部分があったんじゃないかなと、悔いが残る試合でした」と悔しさをあらわにした。

 1次L初戦で世界ランク格下のトルコにストレート負けを喫した。中1日で気持ちを作り直して臨んだが、カナダにもまさかの完敗。藍は要所でサービスエースを決めるなどチーム最多11得点を挙げたが、勝利につなげられず「負けたら終わりなので、ここを勝つしかなかった。自分自身も勝つことだけを意識していた。自分たちの良さを出していこうと思ってやっていたし。でも自分自身、最後1点を取れなかったということはまだ力不足だと思う」。

 1次L敗退は決まったが、今季の代表活動最終戦として、17日に1次L第3戦でリビア戦に臨む。敗戦後は石川祐希主将と2人で話し込んだ藍。

エースは「間違いなくここで負けた2試合というのは忘れられない。ここを経験として強くなるものに変えていきたいと思います。まだあと一戦あるので、そこを戦い抜くことは大事ですけど、日本代表としての成長というところ、そして勝ちを求めてやっていきたいと思います」と言葉を振り絞った。

◇男子のバレーボール世界選手権 1949年に初開催され、日本は60年大会から参加し、70年、74年に銅メダル。これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝大会に進む。2次Lは20日~23日、24~25日に準々決勝、27日に準決勝、28日に決勝を行う。

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